社内ヘルプデスクの実態

コンピュータと後ろの電話機

社内環境の維持・向上を担う職業

社内ヘルプデスクとは、社員が与えられたタスクを快適にこなせるよう社内環境を維持、業務の効率化を図ります。社内ヘルプデスクと似ている職業に社内SEの存在がありますが企業によっては同じような扱いをされるため、2つの明確な線引きはありません。

社内ヘルプデスクの主な業務には、社員が使用しているコンピュータに不具合が発生した場合に素早くその原因を調査し問題を解消することで、社員の業務が正常に行えるよう管理します。

社外に向けた業務ではなく会社内の作業上の問題を解決するため、サポーターと立ち位置と言えるでしょう。

例えば、コンピュータウィルスに侵されてしまった場合、データのバックアップや社外に業務内容が漏えいしないように対策をします。また、新しく入社された社員のコンピュータを準備したり、1つ1つの機器を管理、メンテナンスをします。

それだけではなく、業務に必要なシステムの開発から導入を考え、業務を効率化していく役割も担っています。

社内ヘルプデスクの厳しさ

社員の業務上のトラブルを解決していく社内ヘルプデスク。トラブルが発生した際は、業務時間がロスしてしまわないように原因を素早く究明し、次に同じ問題が起きた場合でも社員が自主的に解決できるよう問題点の分かやすい説明が求められます。

業務効率化の観点から相手の業務時間に支障がでないよう配慮することも社内ヘルプデスクには必要と言えるでしょう。

また、業務上のトラブルはピンからキリまで様々。場合によっては、解決困難なケースも想定されるため、いつどんな問題でも迅速かつ柔軟に対応できるように、日頃から専門的知識を蓄えておく必要があります。

共有サーバーでは、個人だけに限らず周りの社員の作業に影響を与えてしまうおそれもあり、適切な対応を心がけましょう。

やりがいや人気の理由

業務を遂行させるうえでその責任も重くなりますが、社内ヘルプデスクは、問題の解決時に周囲から大きく評価されますので、仕事に手応えを得られると共にやりがいを感じている人も多いでしょう。

また、業務の特性上、様々なトラブルを解決するための幅広い知識や豊富な経験を身に着けられ、結果としてスキルアップやキャリアアップに繋がる可能性が高いと言える職業です。

トラブル時に社員から相談を受けるため、自然にコミュニケーションを取っていけるのも魅力の1つ。

職場環境を調整する社内ヘルプデスクでは、基本的に社員の業務管理がメインのため、トラブルがなければその分スケジュールに余裕が持てます。

自らの業務と並行して社内全体の作業効率化に繋がる新しいシステムの開発から導入を検討し、労力を軽減できれば大きな達成感を得られるでしょう。