LAN配線を見直そう

安定したネットワーク環境のために必要

オフィスのネットワークが複雑になるほど、LAN配線もかなり複雑になってしまいます。
LANケーブルが何本も複雑に絡み合っていると、何の機器に繋がっているケーブルなのかわからなくなってしまう場合もあります。
使い勝手が悪くなるばかりでなく、明らかに見た目も悪くなってしまうデメリットがあります。
定期的にLAN配線を見直すようにして、快適で使いやすいネットワーク環境を整えることが大切です。
LANケーブルの適切なケーブリング(配線処理)を実施するためにはどのような点に注意するべきか確認しておきましょう。

参考:今すぐ取り入れたいケーブリングの基礎知識

適切なケーブリングが必要な理由

定期的にLAN配線を見直すことが必要になる理由は、ただ見た目が悪いだけでなく仕事にも大きな影響を与えかねないからです。
例えばLANケーブルが長いままの状態を放置していたため、椅子で踏みつけてしまって断線させてしまったとか、通信速度が極端に遅くなって作業に支障が出てしまったなどの事例があります。
快適なネットワーク環境を整えるためには、適切なケーブリングを行うことが必要不可欠なのです。

では、実際にどのようにケーブリングを行うべきか考えてみましょう。
使いやすさを重視するのが一番なので、今後更にケーブルが増えた時にも増設しやすい状態にしておけば後々楽になると考えられます。
例えば、デスクトップではなくノートパソコンが主流のオフィスでは、恐らく外出先などにもノートパソコンを持っていく機会が多いと考えられます。
この場合は、すぐに抜き差しできるように設置していると便利になるでしょう。
デスクの上にいくつかのモニターを設置する場合は、LANケーブルの接続が複雑になりやすいため注意しなければいけません。
どこにどの配線を使用しているのかひと目でわかるように工夫しておくと良いでしょう。

間違いやすいLAN配線

LAN配線の仕方を間違えると、通信速度が落ちるなどの悪影響が出やすいため注意しなければいけません。
見た目を重視し過ぎると作業性が落ちる可能性もあるため、正しい配線方法を把握しておくと良いでしょう。
例えば、LANケーブル同士を並べて設置すると、お互いに干渉し合って通信速度に支障を与えたり、通信エラーを出す可能性が高くなります。
長過ぎるケーブルをまとめるためにクルクルと円を描くようにしてまとめる場合も同じです。
この場合は円の大きさを変えるように工夫すると、通信に悪影響を及ぼさないように調整できます。
断線を防ぐためにも、できるだけ折り曲げないように配線するのが望ましいですが、どうしても折り曲げなければいけない場合はあまり大きな角度を付けすぎないようにして曲げるようにすると良いでしょう。